晴々 haruharu

今年の目標は「できる限り、健康になる」

3名のフォロワーさんが、「チケット譲渡のトラブル」に遭ってしまった話

先日の埼玉でのライブ、楽しかったですね〜!
わたしは大・大・大満足でした!

しかしながら、今回の埼玉公演3日間のチケットに関して、以前からお会いしたこともあり、お顔も存じ上げていて、実際にわたし自身がチケット譲渡のやりとりも行ったことがある、誠実で、とても信頼のおける3名のフォロワーさん達が、各自別々の方との間で、チケットの譲渡に関するトラブルに巻き込まれてしまうという出来事がありました。


公式リセールという仕組みがあり、そちらを利用しなかった「個人譲渡」でのトラブルは、「リセールを使えば済んだ話じゃないか」と言われてしまうかもしれません。
「リセールでない方法で取引しようとしたのだから、トラブルに遭っても仕方ない」と考える方もいらっしゃると思います。
しかしながら、リセールは不成立になってしまうことも多く、また1枚のみでの出品ができない等、仕組み上救済できないケースもあり、性善説に基づいた個人間での取引がまだまだ少なくないというのは事実です。
「個人間の取引であれば、不誠実な行動を取ってもいい」とは毛頭思えません。


また、今年末に開催予定の推しのコンサートは、史上初の新春公演があったり、開催地が今までよりもキャパが小さなハコに変更になったり等、チケットを入手するのが困難になると予想されますよね。
今回以上に苛烈なチケット争奪戦になる可能性があり、注意が必要です。


今回は、わたしがお話を伺った、3つのチケット譲渡トラブルを紹介します。
全てが今回の埼玉でのライブコンサートにて起きた出来事です。
今回は、全てのやりとりが「金銭を授受する前」に反故になったり、やりとりした金銭が全額返金されていたりと、実質的な金銭被害はなかった点で、警察のお世話になるようなタイプの悪質性がある事案ではありませんでしたが……
みなさんも、このようなトラブルに巻き込まれたらどうされるか、そもそもトラブルに遭わないためにはどうすべきか、考えながら、ご覧ください。



1つめのケース:「座席を知った途端、態度豹変」


Aさんは、他の方から2枚組で譲渡されたチケットのうち、1枚をBさんに譲るお約束でやりとりしていたそうです。
当日、現地にてチケットを分配し、金銭もその場でやりとりするというお約束でした。

公演直前になり、電子チケット画面で座席の情報が確認できるようになると、Bさんは座席番号を要求。
お座席がスタンド席だと知った途端、「譲渡されたチケットを、さらに譲渡されるのは不安」などと言い出して、一方的に取引の終了を要求してきたのだそうです。

Aさんは「『譲渡の譲渡』が不安であれば、もともとのチケット保有者から、Bさんに直接譲渡してもらえるようにします」と、Bさんの不安を解消する提案をしたものの、Bさんはその提案を完全無視。
さらには、「座席は○○○が希望でしたので」などと、具体的な座席位置を発言し、「良席を探していて、他にも進行中の取引がある」と暗に感じさせる文言を送ってきたのだそうです。

Bさんはその後、謝罪の文章は送ってきたそうですが、ドタキャンと言っても過言ではない時期のお断り。Aさんは「謝罪の言葉だけで済むとお思いですか?」と怒り心頭でした。
これに対してBさんは、ライブ当日までAさんのメッセージを既読無視なさったそうです。

ところが、ライブ当日になって、先にBさん自身が会場に入場した状態で、「お会いしてお詫びしたい」などとおっしゃってきた……とのことでした。


取引を一方的に打ち切ったBさんが、なぜ入場できているのか。
やっぱり他の方とも取引していたんですね……。


実は、この「お会いしてお詫びしたい」メッセージをAさんが受け取られた際、Aさんはわたしと一緒にいました。
男性のフォロワーさんともご一緒だったこともあり、「男性もいるから心強いし、顔見てやろうよ!ここに呼ぼ!!」と、割と臨戦体制だったのですが、みずからは先に会場に入っている状態で、詫びたいから会いたいなどとおっしゃるBさんのあまりにも一方的な言動に、「もう関わらんとき……」となってしまいました。


また、Bさんは、Aさんとのやりとりの最中に、自分が「古参ファン」であることをアピールなさったそうです。
その話を聞いて思い出したことが……

推しのライブのチケットは、2010年代ごろから「座席指定引換券制」となり、当日、会場受付で「座席指定券」を発券するまで、自分の座席がどこなのかわからないというシステムが取られていましたよね。

これはなぜかと言うと、「良席を法外な値段で売買するファン」が現れたせいなのです。
もしかするとBさんは、良席であれば法外な値段を出して買ってでも見たい!と、そのようなチケットを購入してきた方なのではないかと、わたしは思ってしまったのです。
そして、それを実現するために、他人を悲しませても構わないとお思いなのかなと……


その後、Aさんは他に希望者を見つけ、おふたりとも無事入場でき、空席は作らずに済んだそうですが……聞いているだけのわたしも、とても後味の悪い話でした。

2つめのケース:「2枚という条件を飲んだのに」


Cさんは、みずから申し込んだチケットが落選。
その旨を、当落結果のスクリーンショット画像と共にInstagramに投稿したところ、Dと名乗る方から、チケットの譲渡を提案されたそう。
以降のやりとりはLINEで行われました。


Cさんが身分証や連絡先、譲渡されるチケットの当選番号などの情報を尋ねると、Dさんはそれにきちんと応じ、当初のやりとりは順調でした。

当初Cさんは、チケットは「1枚のみ」希望であったものの、Dさんが要求する「2枚セット」での譲渡の条件を飲むことに

ファンクラブ先行枠で取ったチケットであることや、公演日(2日目のチケットでした)、チケット枚数など、お互いの条件をすり合わせ、このままチケットを譲渡してもらえると信じていたCさんは、「2枚目のチケット」を、わたしに対して「どうですか?」とご連絡くださったのです。
わたしは当落判明の時点で既に仕事を入れてしまったため、お断りとなってしまいましたが……Cさんはその後、ご自分のお友達にチケットを譲るお約束をした上で、Dさんとのやりとりを進め、チケット代も振り込みました。

ところが、2枚分のチケット代金を振り込まれた後にもかかわらず、Dさんは、突然「最終日のチケット1枚しか譲れません。私達が指定する相手と参加してください」という内容の、信じられない連絡を送りつけてきたのです。


Dさんは、Cさんに譲る予定だった2日目のチケット2枚を、取引中のCさんに何の相談もなく、みずからの知人に譲ることに決めてしまっていたのです。
そして、「Cさんに譲る予定だった2日目のチケット2枚は知人に渡すので、Cさんは『別のチケット』で、我々が指定する相手と、最終日に1人で参加してください。それが当初の希望でしょ?」的なことを言い出したとのこと。


たしかに、Cさんの当初のチケット希望枚数は1枚でした。
でも、Dさんが「2枚セットで」と言ったから、Cさんはその条件を飲んで、お友達に声をかけたのに……

知人が相手なら、先にCさんとしていた約束は一方的に破っていいとお思いですか???
そもそも、その「別のチケット」って、一体どこから来たものなんですか……?
それに、Cさんは誰と参加させられるのですか……???なんか怖い……


既にお友達にお声をかけてしまっていたCさんは、必死に抵抗しますが、暖簾に腕押し。
結局Cさんは、この取引を諦め、お友達に謝罪。
お金は返ってきましたが、2日めの参加を諦めることになってしまいました。

3つめのケース:「当たらないと思って、言い出せなかった」


EさんとFさんは、以前からSNS上で交流がありました
しかしながら、結果論的ですが、交流がある相手との取引だったこと自体がいけなかったのかもしれません。

EさんとFさんは、同じ推しのファンであること以外に、とある共通点があり、Eさんは、年下のFさんからたびたび悩み相談を受けていたそうです。
そんなEさんとFさんは、コンサートに一緒に参加する約束をしていました。

このときEさんは、他の方と3日めに参加するお約束が既にあり、Fさんとご一緒できるのは2日めのみだと、あらかじめFさんにも話してありました。
EさんとFさんのやりとりはチケット当落判明の前日まで行われていました。

ところが、当落判明の当日、Fさんは突然、「他の友達と行くから、Eさんにチケットは譲れない」と言い出したのだそうです。
その際、Fさんは「代わりとして、3日めのチケットなら譲れる」とおっしゃったとのことでしたが、3日めはそもそも、「別の方とのお約束があること」をあらかじめ伝えてあった日。全く無意味な交渉でした。

Eさんの「なぜ2日めの約束が3日めに変わるのですか?」の質問に対し、Fさんは「ごめん、当たらないと思って、言い出せなかった」とおっしゃったとのこと。
これ以外の謝罪の言葉も、「すみません」や「ごめんなさい」など、誠意を欠いた軽い言葉のみだったそうです……。なぜ謝罪でタメ口を使うのでしょうか。


ここでFさんを責めても何の意味もないと早々に諦め、Fさんを強く非難することはしなかった、というEさんをさらに追い詰めたのが、Fさんの「あまりにも無邪気すぎるツイート」でした。


ダブルブッキングの自白、「言い出せなかった」発言から約1時間半後のことでした。
Fさんは、Eさんも見ているTwitter上で、チケットの当落報告を行いました
それは、「お友達」とライブに参加できることを喜びまるで自分が悲しませてしまった人など、どこにもいないかのような、はちきれんばかりに全力で喜びを表現するような内容だったのです。


いいですか?
よくよく考えてください。

Fさんと「お友達」は、FさんがEさんを裏切ったから、ご一緒できるわけですよね?
それを、当事者であるEさんも見ている場で、激しく喜んでしまったFさん……

これを見て深く心をえぐられたEさんが、わたしに相談してきてくださったのです。



さらにFさんは、その後も、あまりにも無邪気にライブを待望するツイートを続けます。これを見て苦しんだEさんは、鍵アカウントのなかで、いわゆる「病みツイート」を繰り返してしまいました。
心配するEさんのフォロワーさんたちは、事情を知って激しく憤り、Eさんを励まします。わたしもそのひとりでした。

その状況を何らかの方法で知り、ご自分の行動が話題になっていることを悟ったFさんは、Eさんとみずからを両方フォローしている方達や、仲の良いファン仲間に対し、「チケット譲渡でトラブルを起こしてしまったが、疲れていたからで、わざとではなかった。相手には謝ったのに許してもらえず、悪口を言いふらされて困っている」という内容の弁明を送っている、とのこと……。

しかしながら、本当にわざとではなかったのであれば、当落当日にFさんご自身がEさんに送った、「ごめん、当たらないと思って、言い出せなかった」との発言は、完全に矛盾してしまいますよね……。

それに、そもそも、Eさんが悲しみや怒りをツイートせねばならなくなった「きっかけ」を、Fさんはどのようにお考えなのでしょうか?
たしかに、心配してくれた複数のフォロワーに対して苦しい心況を吐露してしまったEさんの行いも、良い行動だとは決して言えませんが、それ自体、そもそもFさんがダブルブッキング状態さえ招かなければ、Eさんに対して、少しでも配慮ができていれば、起こらなかったことではないのかと、わたしは感じています。

どうすればいいんだろう……


特に我々の推しのコンサートは、そう頻繁に開催されるものではなく、「この日・この時」でなくてはなりません。
前の日でも、次の日でも、意味がないのです。
さらに、今回のチケット代は、手数料などを込みにすると1万5千円近い高額なもの。
「些細な約束」と言うには、あまりにも大きすぎる取引だと感じます。


わたしは基本1枚でチケットを申し込むため、今までチケットの余剰を出してしまったことがなく、「同行者の都合が悪くなってしまったので、にこさんどうですか?」と声をかけてくださるフォロワーさんに、チケットを譲って頂いた機会しかないためか、トラブルに巻き込まれたことは一度もありませんでした。

しかしながら、3つめのケースは特に、1つめ2つめのケースとは異なり、「チケット譲渡のためにやりとりが開始された、見知らぬ人」との間のトラブルではなく、「普段からやりとりがあり、共通のフォロワー・知人も複数いる相手」が引き起こした出来事でした。

そんな相手であれば、自分に対しておかしなことはしないだろうという、ある種の「安全性」を感じさせる方から裏切られてしまった時の悲しみは、わたしには想像すらできません。
逆に、共通のフォロワーさんが多数いらっしゃるお相手に、こんな失礼なことができる方のお気持ちもわかりません。

今後はフォロワーさんであっても、お相手の身分証やお名刺などをきちんと確認させて頂いた方が、お互いに責任感を持ってお取引できるかな……と感じていますが、2つめのケースのように、身分証の写真まで送ってきた、一見誠実そうに見える相手であっても、お金を振り込んだ後であっても裏切られてしまうのか……という失望もあり、もはや「運」なのかなとしょんぼりしています。



あなたは、チケット譲渡のトラブルに巻き込まれたことはありますか?
もしご経験があれば、コメント欄にその情報をお寄せ頂ければと思います。

コメント欄は承認制ですので、わたしが承認しない限り、あなたのコメントは他のユーザーに表示されません。
(他の方も見られるようにはされたくない場合は、その旨を明記いただけますとありがたいです)


また、こちらのブログはあくまで、チケット譲渡のトラブルに関する注意喚起を目的としています。
当事者に対する誹謗中傷行為は絶対にやめてください。

また、すべてのケースにおいて、「このケース、○さんって誰ですか?」などと尋ねられても、わたしはお答えできません。
特にトラブルを起こしたほうの方に関しては、単純に、知らないのです。

あなたのフォロワーさんかもしれませんし、わたしのフォロワーさんかもしれません。

どうぞご注意ください。